プログラミングに触れてもらえる場を作りたい!でかドージョー in 横瀬


 

秋が深まる11月4日(土)、横瀬町のあしがくぼ笑楽校にて『でかドージョー in 横瀬』が開催されました。

総勢80名を超える人々に参加してもらい、彼らは何を学び、その瞳(め)に何を映していったのか。

「CoderDojo横瀬」の初陣となるこの日、ちちぶるがその瞬間に立ち会いました。

CoderDojo」というのは、子供向けの無償プログラミング道場です。『プログラミングで学ぶ場ではなく、遊ぶ場です』というのは元CoderDojo飯能を主催していた川鍋さんのお言葉。

「でかドージョー」は、複数の地域が合同で行う大規模なCoderDojoのこと。ギリシャ語で10倍を意味する「でか(deca)」と、「CoderDojo」を掛け合わせてこう呼ばれています。

 

会場は、100年の歴史をほこるあしがくぼ笑楽校にて

でかドージョーの会場となるのは、旧芦ヶ久保小学校。

今日の主役となる子供たちにとっては見慣れた場所でも、私たち大人からしたら小学校に足を踏み入れるなんて何年、いや何十年ぶりでしょうか。

 

入り口には、チョークで書かれた歓迎のメッセージが置いてありました。どんな子たちが来てくれるのでしょうか。

 

午前9時、子どもたちが集まってきました。

普段から別地域のCoderDojoに参加して慣れている子もいれば、はじめて参加するという子も。

 

みんなの憧れだった校長室・・・!今日は会場となっているので、堂々と入れますね(笑)

 

「でかドージョー in 横瀬」開催!横瀬町長も・・・!

午前10時、総勢80名を超える参加者が集まり、オープニングセレモニーがはじまりました!

 

CoderDojoについてや、今日体験できるプログラミングの種類が説明されました。

「CoderDojo横瀬」が行われるきっかけを作ってくれた、石黒さんからの挨拶も。

 

今回のセレモニーには、横瀬町長も駆けつけてくださりました!

スマートフォンを手に、子どもたちに『プログラミングとは何か?』をご自身でお話しにされていきました。

 

 

セレモニーを終えたら、各教室に分かれて「でかドージョー」スタートです!!

 

【午前の部】まずはプログラミングに触れてみよう!

今回の「でかドージョー in 横瀬」では、

  • 職員室  → 初心者向け Scratch & Hour of Code
  • 校長室  → 経験者向け Scratch
  • 家庭科室 → PETS & プログラミングトイ(PC不要のプログラミンググッズ)
  • 図書室  → Google Home体験 & 休憩室

の4教室を使って行われました。

 

初心者向け教室の様子。おなじみの “Scratch” に加え、”Hour of Code” というアナ雪などのキャラを動かすプログラミングゲームが用意されていました。

組んだプログラムは動きに即反映されるので、『ネコが動いた!』『できた!』という声があちこちから聞こえます。

 

上級者向けの教室では、子どもたちが自分の(親の?)パソコンを持ってきて各自で進めていってます!

 

大人顔負けの複雑なプログラミングがどんどん組まれていきました・・・。

作っている子たちは小学生から中学生。なかには小学2年生の子も・・・!

みんな将来が楽しみですね!!

 

 

今回のイベントでは親子で参加される方も多く見受けられました。

女の子「あれ?キャラクターを動かすのってどうやるんだっけ・・・?」

 

(講師の方のアドバイスを聞きながら)

男の子 & お母さん「フムフム・・・」

男の子「ぬおー!できたーーー!!」

子供が夢中になる姿は、親としてもうれしいものですよね。

 

 

2階の図書室では、Google Homeのデモ体験ができました。

『ねぇぐーぐる、てれびをつけて』

こう呼びかけるだけで、リコモンなどに触らずともTVの電源をつけることができます!

 

子どもたちにとっては、人前で声を出すのはちょっと恥ずかしいみたいですね。

大人でもまだ気恥ずかしいところがある音声コマンドですが、これからの時代はそれが普通のこととなっていくのでしょうか。

 

【ランチタイム】道の駅で「横瀬の新そば」を堪能!

お昼は「道の駅果樹公園 あしがくぼ」にて、横瀬そばをいただきました。

小麦粉2割・そば粉8割のいわゆる「二八そば」です。

 

そば殻ごと粉にしているそうで、少し緑がかった色が特徴的です。

 

秩父名物「みそポテト」といっしょに、『いっただきま~す!!』

 

 

同会場にて淑徳大学の(かわいい)学生さんが「横瀬の紅茶」を販売しておりました。

いつか、ちちぶるが取材に伺うかも・・・!?

 

 

横瀬町の食文化を存分に味わったところで、会場へと戻ります。

 

【午後の部】大人の方が夢中に?ドローンも飛ばしたよ

午後も引き続きプログラミングに取り組んでいきます。

子どもたちも慣れてきたのか、午前よりも集中しているようでした。

 

お互いに教えあったり、

 

より難しい課題に挑戦したり。目つきも真剣そのものです。

 

成人男性「ここをこうすると、あそこに落ちるんだから・・・」

子供向けの教材にもかかわらず、大人も頭をひねらなければ解けない難問も。

案外、子どもたちのほうが解けちゃうかも!?

写真手前の男性はうちの編集長です。

 

 

その頃体育館では・・・、

 

3台ものドローンが・・・!

今回の「でかドージョー」に合わせて、災害ドローン救援隊 “DRONEBIRD” の協力で、ドローン操作の体験会が行われたのです。

 

ドローンもリモコンで操作するのでラジコンのような感覚で扱ってしまいますが、使い方を誤れば人を傷つける道具にもなります。

『ドローンが飛んでいるところには、ぜったいに入らないこと』

『らんぼうに扱わないこと』

DRONEBIRDの古橋さんが、子どもたちにもわかりやすい言葉で「利便性の裏にある危険性」をしっかりとご説明されていました。

 

古橋隊長の指示のもと、5人1組になってリレー方式で体育館をグルッと1周。

少し緊張のある顔つきではあったものの、ドローンが飛び立つと『おぉー!』『意外とムズかしい・・・』という声が聞こえてきました。

 

 

災害分野ですでに活躍しているドローンですが、将来的には農業や物流の分野にも使われていくとのこと。

ここで体験したドローンが、成長した子どもたちの手によって使われる日が来るのも、そう遠くはないのかもしれませんね。

 

【発表タイム】発表することまでがCoderDojo流!

でかドージョーを含め、CoderDojoでは作った作品をみんなの前で発表します。

今回は時間に限りがあったため、4人の子どもたちに発表をしてもらいました。

 

CoderDojoの受付プログラムを組んだ男の子や、Scratch初心者ながらクイズゲームを作り上げた女の子、落下してくる数字に当たらないようマウス操作をするゲームを見せてくれた男の子。

小学生のうちから他人に発表する場を得られるのは、子どもたちにとっても大変いい環境だと思います!

 

最後の男の子は、CoderDojoに参加して2年ぐらいになるScratchのベテラン。

なんと、10分もかからないうちに「ブロック崩しゲーム」を作り上げてしまいました・・・!

これは決して彼が特別なのではなく、プログラミングに慣れてくると『次はこれを組み合わせよう』という思考プロセスが出来上がってくるとのことです。

 

 

この4人の発表を以って、「でかドージョー in 横瀬」は閉幕に。

丸1日頭をフル回転させていたため多少の疲れはあったものの、『プログラミングって楽しい』『おもしろい』という想いを、少しでも子どもたちに伝えられたのではないかと思います。

 

横瀬町でのCoderDojoは、まだはじまったばかり。

ぜひ、これからの活動を温かい目で見守ってあげてください!

 

代表・石黒さんの想い ~子どもたちに1つでも多くの機会を与えたい~

後日、「CoderDojo 横瀬」の代表である石黒夢積さん(横瀬町地域おこし協力隊員)にお話を伺ってみました。

 

ー CoderDojo横瀬のきっかけは何だったのですか?

6月に参加した「おとなりサミット」で、川鍋さんが『秩父方面にドージョーを広げたい!』と言っていたのがきっかけですね。

学生の頃から教育の分野には興味があったのと、CoderDojoという場が子どもたちにとってすごく良い場だなと思って、すぐにお声がけしました。

「おとなりサミット」というのは、秩父広域と飯能(お隣同士)で “面白い何か” を共有するイベント。うちの編集長である浅見が代表を務める。

 

ー わずか5か月間で開催に至ったのですね!

おとなりサミットの時点で、すでにFacebookグループが出来上がってるぐらいトントン拍子に進んじゃって・・・。

でも裏を返せば、それだけ多くの方が「やりたい」と思ってくれていたからなんですよね。

なので、具体的な方向性やプログラミングの種類はプロの方に任せて、私は会場の手配やチラシ配りをやっていました(笑)

 

ー 具体的にはCoderDojoのどの部分に魅力を感じたのですか?

プログラミングを学べるのはもちろんですが、作ったものを発表できる場があるところですね。

自分でやったことを発信・発表する場ってとても貴重な機会だと思いますし、場数をこなすことで慣れていくのもあると思いますので。

でも、一番は「田舎だから・・・」といって機会の場が少ないのがすごくもったいないな・・・って。

 

ー 都会と田舎では、習い事の絶対数が大きく違いますもんね・・・

そうなんですよ!

私は英語が好きなんですけど、そのきっかけって小学校の英語塾だったなーと。

今は英語を使った職についているわけではないけれども、途中で「海外に行く」という選択肢が生まれたのも事実ですし。

横瀬町の地域おこし協力隊として “地域おこし” に関わっている以上、「都心に行けばもっとできたのに・・・」とは思われたくないですからね(笑)

 

ー 石黒さんの子供時代の想いが、今の活動につながっているんですね。

周りの環境のせいで子どもたちの選択肢を狭めてしまうのは、やっぱりすごくもったいないと思っていて・・・。

CoderDojoは、プログラミングを通じて論理的思考や主体性、プレゼン力など、いろんなことが身につくんじゃないかなって。

ただ、「パソコンができればいい」というわけじゃないんですよね。

これからの時代をどう生きていくかを考える場として、子どもたちに一つでも多くの機会や場を私たちが与えられたらと考えています。

 

ー 将来的にはどんなことを考えているんですか?

今はまだ、協力隊としてではなく個人としての活動色が強いですが、いずれは町を巻き込んで進めていきたいと思っています。

今回もあったPETS(上の写真)というプログラミンググッズも、一見遊んでいるように見えますけど、子どもたちの頭の中はフル回転なんですよね

そうしたのを横瀬の児童館などに置いてもらって、より身近にプログラミングを感じてもらえたらうれしいなと・・・!

 

ー お忙しい中ありがとうございます!最後に町の方に向けて何か一言ありますか?

まだ始まったばかりのCoderDojo横瀬ですが、一緒にやってくれる人を募集してます!

プログラミングを教えるわけではなく、子どもたちの成長を私たちと一緒にサポートしてくれる人がいたら、ぜひ石黒まで!!

 

次回は11月29日(水)!あしがくぼ笑楽校にてお待ちしております

横瀬町単発で行われる「CoderDojo横瀬」が2017年11月29日(水)に行われます。

時間は17:45~、持ちものは「PC・上履き・防寒グッズ」の3点です。

「この記事を読んで興味が湧いた方」「別会場のCoderDojoに参加したことがある方」など、みなさまのご参加お待ちしております!

詳細は、下記のFacebookページをご覧ください。

CoderDojo横瀬・Facebookページ

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